エネルギーが位置と運動量によって表されるような古典的な系では,相空間の微小部分に関するカノニカル分布は以下のように表される.
dwn(p,q)=Ae−En(p,q)/T dpdq
エネルギーE(p,q)は運動エネルギーK(p)と位置エネルギーU(q)の和として表され,それぞれの分布が正規化されているはずだ.
dwp=ae−K(p)/T dpdwq=be−U(q)/T dq
ある質量mの分子,運動量に関する確率分布は次のように表される.
dwp=(2πmkBT1)23exp[−2mkBTpx2+py2+pz2]dpxdpydpz
運動量を速度に書き換えれば,マクスウェル・ボルツマン分布が得られる.
dwv=(2πkBTm)23exp[−2kBTm(vx2+vy2+vz2)]dvxdvydvz
単位体積内の分子の個数をかければ,個数分布に書き換えることが出来る.
dNv=VN(2πkBTm)23exp[−2kBTm(vx2+vy2+vz2)]dvxdvydvz